禁煙して5年目、明らかに5年前と比べて健康になっていると実感している、どうもSHIBAです。
これから話す内容はタバコを吸う人には面白くないかもしれません。
いや、それどころかタバコなんて吸いたくなくなるかもしれないような話です。。。。
まあね。喫煙経験者としてタバコは「百害あって一利なし」とまでは言いませんが、
それでも一利に対して百害ぐらいはあるだろうから止める方が賢明でしょう。
『【健康】 タバコは吸うからイライラするんだよね』 参照
【健康】 タバコと一番関係の深~い病気ってな~んだ?
タバコが万病の元であることは間違いない。
しかし、そんな中でも一番影響のある病気って何だろう?と考えたことはありますか?
一般的にすぐ思いつかれるのは「肺がん」かもしれませんね。
でも喫煙者の言い分としてこういう意見があろうかと思います。
「タバコを吸っていなくても肺がんになる人はなる。吸っていてもならない人はならない」
よく耳にするこのセリフ。
実はこの言い分は正解ではあります。
しかしタバコが肺がんの危険因子であることは間違いありません。
ただ、肺がんの危険因子がタバコ以外にもたくさんあるというだけです。
なので、タバコを吸わなくても別の要因で肺がんになる時はなるんです。
だからといって「タバコは問題ない」という理屈にはなりません。
タバコが肺がんによろしくないのは、有害物質を含んでいるからです。
タバコの煙を吸うと、この煙は人体にとって有害ですから、体内の白血球(免疫細胞)たちはこれを除去しようとして活性酸素を作り出します。
活性酸素は白血球(免疫細胞)の武器だと思って下さい。
活性酸素には、
有害なものを攻撃するプラスの面と
正常な細胞をも攻撃するマイナス面があります。
タバコによって生じた多量の活性酸素が一定の割合で正常な細胞を傷つけてしまうわけです。
そして傷ついた細胞のなかには、がん細胞に変異してしまうものがあると言われています。
そんな訳で、活性酸素を作り出すタバコはがん細胞の危険因子である。
ということは、これはなにも肺がんだけに限らず、喉頭がん、食道がん、胃がんや肝臓がんなど、
タバコはあらゆるがんの危険因子でもあるんです。
また、タバコによる活性酸素は動脈硬化の危険因子でもあります。
動脈硬化は、血管壁に付着したLDLコレステロール(悪玉)は活性酸素によって酸化されることによって増悪しますから、
この状況を放置していると脳卒中(脳梗塞など)や虚血性心疾患(心筋梗塞など)へと発展してしまいます。
がん同様、動脈硬化の危険因子にタバコは大きな関係があるんです。
さて。
本題は「タバコと一番関係の深い病気は何か」ということなんですが・・・
これは正解ではないかもしれませんが、何か一つ挙げろと言われれば、
「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」ではないでしょうか。
別名「タバコ病」とまで言われるくらいタバコとは密接な関係にある病気です。
近年急増中で注目すべき疾患でして、WHO(世界保健機構)の統計では、COPDは死亡順位の第4位なんだそうですよ。
日本ではまだあまり知られていないかもしれません。日本での死亡順位は9位ぐらいかな?
ただ、日本ではこのCOPDに対する認識が世界と比べて弱いので、
COPDが正しく診断されていない可能性もあり、隠れCOPDが多いと言われています。
ところで慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは何ぞや?ということなんですが、
タバコの煙を主とする有害物質によって生じる疾患で、かつて慢性気管支炎、肺気腫と呼ばれていた2つの疾患を総称したものです。
COPDは進行すると慢性の呼吸不全となります。そうなると酸素ボンベなしでは生活が困難となります。
COPDの何が凄いって、一度発症してしまうと根本的な完治ができず元の健康な肺には戻せないということですよ。
では予防方法は何かといえば、これはもう禁煙でしかありません。
「なんだそれ。そんなことかよ」と思われるかもしれませんが、
それだけこの疾患はタバコの影響が強いんですよ。
だってこれ「タバコ病」ですからね。
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