宗教に対する勉強不足や偏見から起こる差別があります。
相手への理解が足りないのが原因でしょうね。
差別ってやあね、どうもSHIBAです。
僕も高校生の時、先生の差別激しかったもんなぁ。
きっと僕の才能を理解していなかったんだろうな…
僕のことはともかく、学校の授業で宗教のことを学ぶ機会を作ってほしいと前回お話しました。
日本が国際社会で立ち回るためにはもっと相手を理解する、尊重する必要があるからです。
ただでさえ日本人には宗教観を持たない民族ですからね。
ましてやイスラム教は特に馴染みがありません。
しかし「馴染みがないから」という理由では済まされない時代になってきているといえます。
まあ、そうは言っても子供にイスラム教のことを教えるのはかなり難しそうなのも確か。
学問として教育しても、かえって苦手意識を持たれそうな気がします。
そこで僕が思うに、物語として聞かせてあげたらどうでしょうか?
宗教にはキリストであれブッダであれ、その人生を語るに面白いエピソードが数多くあります。
イスラム教の開祖ムハンマドも例外ではありません。
例えばこんな話。
ムハンマドが山の洞窟で修行生活をしていた時のこと。
瞑想していていると、突然目の前が明るくなり、人らしき者が立っていました。
え?誰?背中に羽・・・もしや天使?
そう、ムハンマドの前に現れたのは大天使ジブリール(ガブリエル)でした。
狼狽するムハンマドにジブリールは一枚の紙を突き出し
「これを誦(よ)め」
「私は字が読めません!」
ムハンマドは字が読めなかったと言われています。
「では、私の言うことを復唱して憶えろ!」
それは神アッラーの啓示でした。
神の啓示を復唱させられている内に、ジブリールはふっと姿を消してしまいます。
「何だったんだ!今のは?」
仰天したムハンマドはすぐさま修行を止め、家に帰ります。
妻ハディージャに「悪魔に憑りつかれたかもしれん」とすがりつくムハンマド。
山で起きことを話すとハディージャは
「あなたに憑りついたのは本当に悪魔かどうか、私が調べてあげます。今度同じ事が起きたら私に教えて下さい」と冷静な態度で答えます。
さて、しばらくすると、またジブリールが現れたではありませんか。
「ハディージャ!現れたぞ!ここだ、ここにいる!」
ハディージャは何を思ったか服を脱ぎだし、上半身裸になってムハンマドを抱きしめるではありませんか。
「お、おいハディージャ。おまえはいったい何を。こんな時に」
「あなた。悪魔はまだそこにいますか?」
実はジブリールの姿はムハンマドにしか見えないのでした。
「いや、もういない。」
「それならあなた。今のは悪魔ではありませんよ。天使様です」
「え?なんで分かるの?」
「だって、悪魔なら私の身体をニヤニヤしてみているはずでしょ。天使様だったらから恥ずかしくて消えたのよ」
「なるほど」
妻ハディージャは、なかなか機転の利く賢い女性だったと考えられていますが、このことからも分かると思います。
この出来事がきっかけで、ムハンマドは神の教えを広めます(イスラム教の誕生)
しかし、もしムハンマドが「まだそこにいる」と答えていたらどうなっていたか。
ハディージャが「それは悪魔よ!」と答えたでしょうか。
実はその場合でも「あなた、それは天使様よ」と答えていたのではないかと考えられています。
「もし悪魔なら幸せそうな私たちを見て面白いはずがありませんもの。天使様は幸せな光景が好きだから」
とでも言って・・・
つまりハディージャは最初から夫がどう答えようと安心させるつもりだったのではないか。
事実、このあとハディージャは最初のムスリム(信者)になりましたからね。
身をもって夫を支えていたことが伝わります。それにしても賢くて素敵な女性ですね。
宗教を学ぶのに最初はこんな話だったら楽しく学べそうな気がしませんか?
(それにしてもムハンマドは字が読めなかったんですね SHIBA)