• イベント情報
  • メールフォーム

2016年03月20日

【健康】 「歯みがき」習慣で血糖値が下がる?


どうもSHIBAです。
 
糖尿病患者およびその予備軍にとって、血糖値を下げるためには生活習慣の見直しが重要となりますよね。
 
実は「歯みがき」のようなちょっとした習慣にも血糖値を下げる効果があるというのはご存知でしょうか。
 
歯周病を治療して血糖値が下がった例が多数あるということで、現在は歯周病と糖尿病の関係についての研究が盛んに行われているそうです。

歯磨き
 

歯周病と糖尿病の因果関係には興味深いものがあります。
 
これまでの過去の研究において、糖尿病患者には歯周病の重症度合いが糖尿病でない人よりも高いことが知られていました。
 
糖尿病はいろいろな合併症を起こしやすいですからね。歯周病もまたその一つと言えそうです。
 
そしてまた、歯周病患者にも糖尿病になる率が歯周病でない人よりも約2倍も高いという報告があります。
 

このことは歯周病と糖尿病には明らかな因果関係が存在することを意味しますが、
糖尿病だから歯周病になるのか?歯周病だから糖尿病になるのか?
 
どちらが原因となりどちらが合併されているのか?確実なことはまだ研究段階だそうです。
 
ただ、どちらもお互いが原因となる相互関係にある可能性は高いそうです。
 

歯周病は細菌による感染症です。
細菌の塊(プラーク)が歯肉を刺激して炎症を起こすことで歯周病になります。
 
なので直接の原因は細菌にあるわけですが、通常はヒトの体内には免疫システムがあるのでそう簡単には発症しません。
 
歯周病になるということは免疫力が低下している場合があり、免疫力が低下する要因として加齢や糖尿病などが考えられています。
 
糖尿病が歯周病を招く理由として、まず糖尿病は口が渇きやすいという特徴があります。
 
これは高血糖により尿がたくさん出ることで、体内の水分が減少し唾液の分泌量が減ります。
 
唾液には殺菌力がありますから、唾液が減ることで細菌の繁殖を許してしまうことが考えられます。
 
しかも、ただでさえ唾液の量が減るのに、その唾液に含まれる好中球(免疫細胞のひとつで病原体を貪食して退治する能力がある)の機能が低下することが分かっています。
 
このように糖尿病には免疫力が低下することで風邪などをひきやすい傾向もあります。
 

一方、歯周病によりインスリンの働きが低下することも分かっています(歯肉の炎症時に出るサイトカインがインスリンの作用を邪魔する)
 

http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03-012.html
厚労省による歯周病と糖尿病の関係への見解
 

歯周病のケアをしっかりすることで「血糖値を改善できる可能性がある」ということはこれで理解できると思います。
 
問題はちゃんと取り組むかどうかです。
 
歯周病の疑いがあるようなら歯科で診てもらうことが先決。
 
いずれにしても歯周病予防に歯みがきは大切な生活習慣です。
 
歯だけでなく歯茎や歯間のブラッシングに注意を向けましょう。
 

(SHIBA)

【健康】 薬の疑問④ 処方された薬が残ったら?


どうもSHIBAです。
 
処方された薬が残ってしまって、その処理に困ったという経験はございませんか?
 
治療薬であれば最後まで使い切る必要がありますが、
症状を緩和する薬であれば症状さえ治まれば服用する必要がなくなるので薬が残る場合があります。
 
頓服薬も必要に応じて使用するので残る場合があります。
 
なんだかこのまま捨てるのはもったいない気もします・・・

錠剤イメージ画像02
 

さて、
 
その一方で、処方薬はそのとき限りのものとする原則があります。
 
ありがちな過ちとして以下の2つが挙げられます
 

1)その後、同じような症状が出た場合に服用するため取り置きしておく。
 
2)他に自分と似た症状の人がいたら飲ませる。
 

このような自分勝手な判断によるやりとりや再利用は禁止されています。
 
 
 
医師は、患者の年齢、性別、体質、その他の病気や複数の薬物の使用をしているかどうかなど、勘案して薬を処方しています。
 

なので、どんなに自分と似た症状であっても、自分とはベストな薬が同じとは限りません。
仮に同じ薬であったとしても用法や用量だって人によって違うでしょう。
 
例えば成人の用量をそのまま子どもや高齢者に適用すると、効き過ぎて危険な場合もあります。
 

他人ではなく自分が使用するために取り置きしておいたとしても、いつか同じような症状が出た時、今とは状況が変わっているかもしれません。
 
体調も今とは違うかもしれませんし、他の疾患を患っているかもしれません。
薬には使用期限もあります。
 

そいうわけで、これらの行為は絶対にやめましょう。
 

とはいえ、勿体ないといえば勿体ない。
 

他の活用法はないものかと思案するに、取りあえず処方された薬は袋に処方日が分かるように記録しておいて、今後同じような症状が出て診察してもらう時に、この薬を持って行って医師に見せるのはどうでしょう?
 
医師にとっても処方の参考になるでしょうし、その持って行った薬の中から再利用できるものがあるかもしれません。
 
もしそうなれば薬の無駄づかいは少し減らすことに繋がりますよね。
(SHIBA)

【健康】 薬の疑問③ 錠剤の薬が多いのはなぜ?

 

どうもSHIBAです。
 
薬といっても、口から投与するものばかりでなく、貼り薬や塗り薬、点眼薬に注射薬もあれば坐薬だってあります。
 
経口投与される内服薬だけでも、粉薬やシロップ、カプセルの物からいろんな形状がありますよね。
 
特に多いのは錠剤

錠剤イメージ画像

今お医者さんで処方される薬は錠剤のタイプが圧倒的に多いのではないでしょうか。
 
その理由はやっぱり粉薬は飲みにくいからでしょうね。
 
かつては粉薬、正確には散剤または顆粒剤といいますが、小さな粒上で苦みを感じたり口の中に残ったりして不快感を覚えたものでした。
また空気で飛散したり湿気に弱いという特徴もあります。
 

その点、錠剤にはそのような心配はありません。
 
錠剤は有効成分に乳糖やデンプンなどを混ぜて固められているので、保管がしやすくなっています。携帯も便利。
 
さらにその周りを添加物や砂糖などでコーティングされている場合もあり、味を感じないので非常に飲みやすくなっているという工夫もされています。
 
これらの工夫は飲みやすくするだけでなく、成分が腸から吸収される前に胃で溶けてしまわないように保護しているという意味もあります。
 
胃酸で溶かされてしまうと、有効成分の作用を果たすことができませんからね。
 

錠剤はコップ1杯の水かぬるま湯で飲みます(中には水なしで飲むタイプのチュアブル錠もある)
 

よく水以外の飲み物は大丈夫なのかという疑問がありますが、
その薬の成分によって相性の悪い飲み合わせが違います。
 
薬は水か白湯で飲んだ場合に最も効果が出やすいように製品化されているようです。
 
どの飲み物だったら大丈夫かという詮索をするよりも、早く治りたいなら素直に水か白湯で飲むようにすべきですね。

(SHIBA)