よく太っている体型の人を「メタボ」と呼びますが、単に見た目の体型を指す言葉ではありません。
メタボとは「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の略。
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態のことです(2015年 厚生労働省より)
そういうわけでメタボを改善するには「内臓脂肪を減らすこと」になります。
内臓脂肪を減らすには、単純にいえば「消費カロリー>摂取カロリー」なので、
消費カロリーを増やし(運動)、摂取カロリーを抑える(食事)ことが基本的な改善策。
つまり運動と食事です。
では入浴はどう影響するか?といえば
実は入浴ではたいしてカロリー消費ができません。
40℃のお湯に20分浸った場合でも約70kcalしか消費できません。
【美容】 入浴でダイエットできるってホント? 誤解と真実 参照
内臓脂肪を減らす方法としては入浴は直接関係はなさそうです。
ただし、間接的には2つの効果が見込めます。
ひとつは食前に入浴すること。
食前に入浴すると、身体全体の毛細血管までに血液が流れるため、
胃を中心とした消化器官へ血液が集まらなくなります。
この作用が食欲を抑制する効果があると考えられています。
もうひとつは、入浴でリラックスすることで快適な睡眠へと繋がること(こちらは食後に入浴する場合)
意外かもしれませんが、規則正しい快眠はダイエットにも効果があると言われています。
例えば不規則だったり、睡眠不足だったりすると、就寝前に摂取した食物の消化が不十分だったり、朝食を抜いたりすることに繋がったりしますよね。
そんなわけで入浴も間接的には効果をもたらすことが可能です。
半身浴でゆっくり浸かれば血行が良くなって代謝が促進されますし、
全身浴なら全身に適度な水圧がかかってマッサージにもなります。
ただし熱い風呂や長風呂はおすすめできません。
メタボな人は基本的に心臓や血管に負担をかけるのは危険ですからね。
またメタボな人には膝や腰が痛い人も多いでしょうから、
入浴は浮力が働くため負担が軽くなるのもリラックスできる要素ですね。
(公開日:2015/2/25 最終更新日:2019/6/25)
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